品川区 メーターバルブ交換
本日は「メーターバルブの交換」です
メーターバルブとは皆様が一般的に(元栓)と呼んでいるものです。
このメーターバルブを交換するには何処かで水を止めなければなりません。
一番簡単な方法としては第二止水栓(仕切弁と記されたバルブボックスの中に有ります。)でバルブを閉じるのが良いのですが、道路の下からお客様宅の水道メーターに至るまでに専用の第二止水栓が有るとは限りません。
実際に、お客様宅の第二止水栓は私道内に有り、14世帯の共通のバルブとなっています。
全世帯に数時間の断水の許可をとれば良いのですが、都会では難しいかもしれません。
ですから、今回はお客様宅だけの給水を断水して作業を行います。
そして、断水には幾つかの方法が有りますが事前の調査で水道メーター上流側の管種が塩ビ管「HIVP」であることが解っていましたので「パイプ断水機」を使用して作業を行うことにしました。
パイプ断水機は油圧の力でパイプを圧着して強制的に止水するものです。力任せにやればパイプを切ってしまうリスクもありますので技術を要します。
工事前です。給水管はコンクリート下に埋設されていますのでコンクリートを斫らなければなりません。
赤い矢印を付けた所がガス管、白い矢印を付けた所には排水管が布設されていますので、これらを破損させないように慎重に作業を進めます。
既設のメーターバルブです。トイレのリフォームを予定していたそうですが、バルブを閉じても止水しないために今回、当店にメーターバルブの交換を依頼した様です。
コンクリートを斫り、土を掘削して断水の準備を行っています。
こちらの画像がパイプ断水機です。
断水機を使用しても完全に止水出来ませんでしたので、今度は断水コマを使用します。
オレンジの矢印を付けたものがそれで、パイプの中でゴムを膨張させて止水するものです。
塩ビ管「HIVP」は接着剤で接合しますので水が止まらないと工事を行えません。
そこで、一か所の接着を残してその他の配管を進めていきます。
こちらが置きコマ式断水機です。ゴムを膨らませて断水し、作業後にはゴムを元通りにしてパイプの中から抜き取ります。
パイプ断水機を取り外して、その他の配管を進めています。
新しいメーターバルブです。「東京都型ボール式止水栓」と呼びます。
このボール式止水栓は90°の開閉で吐水と止水を行うことが出来るもので既設のゲート式仕切弁よりも操作性が良く、女性や、年配の方でも簡単に給水を止めることが出来ます。
配管状況です。立ち上がりの断水コマが入っている給水管とメーターバルブの間を接合していきます。
ここで、パイプ断水機で再度止水を行います。
青い矢印を付けたものは「メーター閉栓プラグ」と呼ばれるものです。水道メーターを撤去した際に配管内に土砂などが入らないように養生するものです。
そして、パイプ断水機で完全に止水出来ましたので緑色の矢印を付けたパイプ内の断水コマを抜取りました。
立ち上がりとメーターバルブ間を接合しました。
接着剤が乾燥するまで(2時間程度)断水機はそのまま圧着を続けています。
2時間後です。接着剤が乾きましたので通水を行い、全ての蛇口から正常に水が出ることを確認してもらい、パイプを圧着した部分に「補修バンド」を取り付けました。
工事部分に異常が無いことを確認したらコンクリートを復旧します。
工事後です。今回の管種「HIVP」は施工が容易という利点が有りますが、接着剤の乾燥時間を充分にとらないと蛇口から臭気が発生してしまうことが有りますので工事には細心の注意を払い、お客様にも事前の説明が重要です。
※東京都ではメーターバルブ(元栓)の交換は自己負担となっております。
また、以下でもメーターバルブの交換をご紹介しておりますので参考にしてください。
豊島区 メーターバルブ交換
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